2020/06/29 00:47


こんにちは

梅雨も中休みで今日はいいお天気でしたね。

今回の梅雨の前に、以前から使いたかった雨水タンクをついに自宅に設置しました!


雨水は天然の蒸留水。殺菌のため塩素が入っている水道水より、植物や野菜の水やりには適していると言われています。
本当は山水が一番いいのですが、山が近くになければ使えませんし、自宅の雨樋に簡単に設置できるので、都会でも使えます。

タンクの容量は120L。雨樋から集水するので、本降りでなくても半日ですぐに満タンになりました!
早速、雨水を日常生活に取り入れてみた感想は。。

イイ!!

まず、洗顔に使ってみました。触った感触から、水道水よりやわらかい感じがします。
水道水には、塩素だけでなくミネラル分もあります。だからカルキが白くなって蛇口についたり、ポットのカルキ抜きが必要になるんですね。手の感触だけで、違いがわかりました。

そしてこの天然の雨水は、なんと石けんの泡立ち、泡切れもよくなるんです。
水道水のミネラル分がどうしても界面活性剤の働きを邪魔してしまうようで、
洗濯洗剤や石けんの使用は通常の水道水を使った場合の半分の量で効果を発揮するといわれています。

雨水活用先進国のドイツでは水道水が硬水(ミネラル分の多い水)なので泡立ちが悪く、雨水を積極的に
洗濯に利用している家庭もあるそうです。(引用元


何より、水も大切な資源。

ベトナムでは、夏になると水不足で上水道の圧力が制御され、電気ポンプで汲み上げる形になっていましたが、水力発電を利用しているので水不足になると当然電気も止まります。だから結構頻繁に停電、断水になることがありました。

最近建設された新しい家には上水道が引かれているのですが、古い家や屋外の水栓は井戸水を使っているところも多くあります。
「庭の植物の水やりには、この井戸水がいいんだ」と、ご近所さんや庭師の方から聞いたことがありました。

その時は、あまり深く考えなかったのですが、雨水について調べると、水道水を使わない理由が納得できました。

最大で経験した断水は丸3日。
食器洗い、水洗トイレ、シャワーなど、生活に必要な水がどれほど貴重か身をもって体験しました。

幸いご近所さんが井戸水を使っていたので、シャワーは借りることができました。
井戸水は断水の時も枯れません。この水をタンクに汲んでトイレにも使用しました。
でもさすがに衛生的に良いとはいえないので、食器洗いや歯磨きには買っていた飲み水(ベトナムでは水道水が飲めないため)を少しずつ使いました。

洗濯も、まだ日常的に手洗いでしているベトナム人は田舎では多くいます。
雨水を昔ながらの壺に溜めて使用している家庭も見られました。
こう考えると、ベトナムでは水が大切に使われているのだなぁと感じます。

人が暮らしていくために必要な水の量は、最低でも1日100Lだそうです(引用元)。
以前テレビでも放送されましたが、日本人の1日の平均生活用水使用量は、1人当たり289リットル。
そのうち半分以上は、お風呂とトイレです(情報元)。

実は我が家のある地域は、下水道が通っていません。
え、日本でまだそんな所あるの?と思われそうですが、
過疎化が進んでいる地域は自治体が積極的に下水道工事を進めていないようです。

お風呂の残り湯も洗濯に使っています。

計算してみると、我が家の水使用量は家族4人で1日100Lちょっとでした。

最低限レベル!


これがさらに雨水の使用で減るかもしれません。

水資源を大切に使うという意味もありますが、何より洗剤の使用量が減ることで環境への負荷も少なくなり、
植物は生き生きと育ち、さらに肌にも良いとなれば、使わない手はありません。

利便性、衛生面という大義名分の下で、山水や雨水を使うことを忘れてしまった日本人。
普段から使っていれば、災害、断水などのいざという時にも落ち着いて対応できるかもしれません。
何かあってからでは遅いので、ぜひ今のうちに生活に取り入れてみてください。

次の雨が待ち遠しい!
これからも積極的に雨水を活用していきたいと思います。

なお、水資源の利用促進ということで、私の住んでいる自治体では雨水タンクの購入価格の3/4補助が出ました。
導入を検討される方は、お住まいの自治体に補助制度がないか、ぜひ確認してみてください。